荒川の概要と太郎右衛門地区周辺の変遷
荒川とは?

荒川は埼玉県秩父山地の甲武信ヶ岳に源を発し、秩父盆地まで東に流れ、秩父盆地からは長瀞渓谷まで北に、その後は東に流れて大里郡寄居町で関東平野に入り、寄居町を扇頂とした扇状地を形成しながら熊谷市で南南東に向きを変え、川越市で入間川等の支川を合わせて、埼玉・東京の都県境を流れ、北区の岩淵水門で隅田川を分けて、東京湾に注ぐ、全長173キロメートルの一級河川です。
旧流路の変遷





昭和初期の河道の付け替え後、旧流路に土砂が堆積し、かつて良好な湿地だった場所は乾燥化が進みました。昭和20年代からの空中写真による開放水面の推定では、特に上池及び中池で減少傾向が見られます。
自然再生地で確認されている外来種生物
近年は外来種の侵入などもあって、環境が悪化しています。
特定外来生物






外来生物






自然再生に向けての取組み
乾燥化や環境悪化等の問題点に対し、協議会では以下のような目標を設定し、自然再生に向けての活動を行っています。
湿地環境の保全・再生
太郎衛門自然再生地固有の多様な生き物とそれらが生育・生息できる自然環境を保全・再生します。特に、多様性、自然性が高い湿地環境については全体のバランスを考慮し拡大を図ります。
過去に確認された生物が住める環境の再生
過去に確認された当該区域の固有かつ多様な生き物や、関東全域における生態系ネットワークの指標種(コウノトリ)が住めるような環境の再生を目指します。
再生によって期待する生態系イメージ
現状の生態系


整備後に期待される生態系
